
レーザー光結晶化による「群大」の描画例と結晶構造(明かるい領域の最小線幅は5ミクロンで、髪の毛の直径の1/20程度)
相変化メモリは書き換え可能な光ディスクとして実用化され、さらに次世代の高性能・低消費電力の電気メモリとして活発に研究されています。AIや自動化技術が一般化する将来、メモリの果たす役割が増大するからです。
相変化メモリの動作は、常温常圧で安定な二つの固相(結晶とアモルファス)を行き来することで実現します。例えば、水晶とガラスは二酸化ケイ素の結晶とアモルファスですが、相変化メモリには不向きです。なぜならどちらの状態も光学的に透明で、電気的には絶縁体であり、物性に大きな違いがないからです。それでは相変化メモリ材料と二酸化ケイ素で何が違うのでしょうか?このような視点から相変化メモリ材料の電子構造の理解を目指し、研究に取り組んでいます。最近の研究成果として相変化メモリ材料のキャリア密度が2000倍変化することを突き止めました。この変化により電気メモリとして機能します。キャリアの生成要因を解明することで相変化メモリの性能や信頼性の向上につなげ、未来の社会に貢献したいと考えています。
教授
後藤 民浩
GOTO tamihiro

研究キーワード | アモルファス・ナノ材料,カルコゲナイド材料,光・電子物性,相変化,光熱偏向分光法 |
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研究分野 | 物性物理学電気電子工学応用物理物性応用物理工学 |
主な研究テーマ |
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研究概要 | アモルファス・ナノ材料は構造のランダム性に基づき,電気スイッチや相変化メモリに用いられている。これらの材料の光・電子物性を調べ,スイッチやメモリの機構解明と性能向上を目指している。 |
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提供できる技術 ・応用分野 |
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主要な所属学会 | 応用物理学会 |
論文 |
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受賞歴 |
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メディア情報 |
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最終更新日: