
私たちは,プラスチックや医薬品,繊維,色素など様々な有機化合物を利用して生活しています。これらの有機化合物の多くは石油を原料にして合成されていますが,石油は限りある資源ですので,これらの化合物を永続的に供給するには,我々の周りに大量にある空気[窒素(N2),酸素(O2),二酸化炭素(CO2),水蒸気(H2O)などの混合物]などを原料として合成を行うことが望まれます。
我々の研究室では,二酸化炭素や窒素,酸素を有用な物質に変換する反応において触媒として働くことができる新規金属錯体(金属に配位子と呼ばれる分子やイオンが結合したもの)の開発を目的として,新規配位子を有する金属錯体の合成・構造・二酸化炭素,窒素,酸素などとの反応性について研究を行っています。また,合成した新規金属錯体は,種々の有機合成反応の触媒となることが期待されますので,その触媒活性についても研究を行っています。
これまでに我々は,当研究室で開発した新規配位子を用いて様々な金属錯体を合成し,その金属錯体の幾つかが,種々の有機合成反応の触媒となることを明らかにしています。現在,本来の目的である空気を有用な物質に変換する反応の触媒となる金属錯体の合成を目指して研究を続けています。
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研究キーワード | 有機元素化学,有機金属化学,錯体化学,金属錯体触媒,小分子の活性化,新規配位子の合成,有機合成化学 |
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研究分野 | 有機化学無機・錯体化学有機材料 |
主な研究テーマ |
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研究概要 | 当研究室では,ケイ素,硫黄,セレン,リンなどの高周期典型元素を有する新規多座配位子の開発と,それらを用いた遷移金属錯体の合成,さらにこれらの金属錯体を用いた小分子(二酸化炭素,酸素,窒素など)の活性化や触媒反応の開発について研究を行っている。 |
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提供できる技術 ・応用分野 |
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主要な所属学会 | 日本化学会,錯体化学会,ケイ素化学協会,有機合成化学協会,近畿化学協会 |
論文 |
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受賞歴 |
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