
私の研究は、「災害が起きても誰ひとり取り残さない、人にやさしいまちづくり」を目指しています。地震や台風、豪雨などの自然災害に加え、近年は気候変動による異常気象も深刻化し、世界中で安全・安心なまちづくりの重要性が高まっています。アジアは人口が多く、その多くが都市に集中しているため、防災とサステイナビリティの両立が特に大きな課題です。
このような課題に対し、私は「人」に着目し、心理や行動、移動、情報の受け取り方などを調べています。交通計画、防災、観光など複数の分野を組み合わせた文理融合の学際的な研究です。外国人観光客や高齢者、小さな子どもを持つ家庭など、多様な立場の人が安全に行動できる方法を考えるのが特徴です。現地調査やビッグデータ分析など、多様な手法を用い、研究成果を国や都市の避難計画、観光危機管理、交通政策に活かすことを目指しています。人が安心して暮らせるまちづくりに役立つ、実践的な研究です。

研究キーワード | 避難行動,観光科学,観光危機管理,交通計画,気候変動,持続可能な都市,レジリエントな都市 |
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研究分野 | 土木工学防災工学 |
主な研究テーマ |
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研究概要 | 本研究は、観光危機管理、観光地の持続可能性、移動の多様性・包括性の3領域において文理融合的アプローチを通じた実践的解決策の提示を目指すものである。具体的には、自然災害やパンデミック時における外国人観光客の避難行動の分析や、ビッグデータを活用した情報伝達の最適化を通じて、観光危機管理の高度化を図る。また、地域住民の意識や環境負荷への配慮をふまえた観光地のマネジメント手法を開発し、持続可能な観光の実現を支援する。さらに、高齢者や障害者、外国人を含む多様な移動主体を対象に、包摂的な交通環境の設計に関する研究を行う。これらの研究を通じて、安全で持続可能かつ誰もが移動しやすい観光社会の構築に貢献することを目的とする。 |
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提供できる技術 ・応用分野 |
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主要な所属学会 | 土木学会,Eastern Asia Society for Transportation Studies (EASTS)(アジア交通学会),Travel and Tourism Research Association (TTRA)(国際旅行・観光研究学会),International Council on Hotel, Restaurant, and Institutional Education (ICHRIE)(国際ホスピタリティ教育・研究協会) |
論文 |
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受賞歴 |
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メディア情報 |