
分子の向きを揃えると、同じ材料でも強度が格段に向上します。コンビニ袋の原料である「ポリエチレン」も、極限まで引き伸ばすと、防弾チョッキや釣り糸に使われている「高強度繊維」になります。
このように分子が絡まった状態から引き伸ばすことを「延伸」と言い、当研究室はこの延伸技術に関する独自の知見・テクニックを有しています。この延伸技術を使って高強度釣り糸が開発され、大手釣り具メーカーから販売されています。
これら繊維分野のみならず、無機材料・電機・医療機器・自動車分野の企業や海外の大学・研究所とも共同研究を行い、リチウムイオン電池膜、燃料電池膜(自動車用)、糖尿病センサー(医療機器)、水質浄化膜(フィルター)、義肢クッション(福祉材料)、食品包装フィルム、タイヤ材料、ロボット材料など、社会に貢献する材料を開発しています。
大学院に進学すると、これら共同研究先とのディスカッションに参加することで、実践的・先進的な研究開発を経験できます。また、学生のアイデアを大切にして、学術論文や特許、国際会議での発表をサポートしています。これらの経験を生かして、卒業生の多くが企業や公的機関の研究所で、様々な材料の開発に活躍しています。

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研究キーワード | 汎用性高分子,プラスチック,一軸延伸,二軸延伸,高性能化,高機能化 |
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研究分野 | 高分子有機材料 |
主な研究テーマ |
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研究概要 | 分子の向きを揃えると,同じ材料でも強度が格段に向上します。コンビニ袋の原料である「ポリエチレン」も,極限まで引き伸ばすと,防弾チョッキや釣り糸に使われている「高強度繊維」になります。このように分子が絡まった状態から引き伸ばすことを「延伸」と言い,当研究室は,この延伸技術に関する独自の知見・テクニックを有しているため,高分子分野のみならず,無機材料・電機・医療機器・自動車分野の企業や海外の大学・研究所とも共同研究を行っています。具体的には,汎用性の高分子材料(ポリエチレン,ポリプロピレン,フッ素樹脂,ポリエステル,ナイロン,ポリ乳酸,ゴム,シリコーンなど)を対象に,各種の成形加工法(一軸延伸,二軸延伸,ロール圧延,押し出し,紡糸)によって高性能化する研究や各種の化学処理法(表面処理,酸処理,分子修飾)によって高機能化する研究を行っています。 |
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提供できる技術 ・応用分野 | 高分子成形加工,延伸,高性能化,高機能化 |
主要な所属学会 | 高分子学会,繊維学会,日本ゴム協会,日本熱測定学会,プラスチック成形加工学会 |
論文 |
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受賞歴 |
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メディア情報 |
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