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周期表には100種類ほどの元素が掲載されています。その元素の中で、材料などとして応用利用されているのはごくわずかしかありません。大多数の元素が利用されていない理由の1つは、それらの元素を含む物質を作り出す（合成）手法が分かっていないことです。元素単独では特別な性質を示さなくても、他の元素と組み合わせることで新たな性質を示す潜在能力を秘めた元素はたくさんあると考えています。我々の研究グループでは、とりわけ（遷移）金属と典型元素の新たな組み合わせ、その組み合わせ方(結合)に着目し、新しい化合物（モノ）の合成手法の開発、得られた化合物の性質を明らかにする研究を行っています。世界で初めての化合物にチャレンジしています，つまり前には道はなく後ろに道ができます。研究には困難が伴いますので、基礎学力を養うこととともに研究において最も大切なのは‘諦めないこと’です。確かな目標を見据え、時には来た道を引き返して異なる場所に新しい道を切り拓くことも必要になります。皆さんが夢に描いている将来の理想像はどのようなものでしょうか。夢に向かって、諦めない毎日を積み重ねていってください。
| 研究キーワード | 有機金属化学，錯体化学，高周期典型元素化学，有機合成化学 |
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| 研究分野 | 有機化学無機・錯体化学 |
| 主な研究テーマ |
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| 研究概要 | 周期表には100以上の元素があるが，ほとんどの元素はその性質が十分に明らかになっていない。我々の研究グループでは，遷移金属と高周期典型元素に着目し，実例のない新たな結合・構造を有する化合物の合成と性質の解明に関する研究を行っている。ケイ素ー酸素間に二重結合を含む高反応性シラノンを遷移金属に配位させた，初めての遷移金属シラノン錯体の合成や，反芳香族性を解明するのに重要な含13族元素シクロペンタジエン誘導体の合成と錯形成反応，初めての含ガリウム10員環テトラエン誘導体の合成と性質解明などを行っている。得られた化合物の構造を各種分光学的測定によって決定し，その反応性などを明らかにしている。得られた新規錯体の機能開拓も検討している。遷移金属として特に，鉄，ロジウム，ジルコニウム，典型元素としてガリウム，インジウム，アルミニウム，ケイ素などに注目している。 |
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| 提供できる技術 ・応用分野 |
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| 主要な所属学会 | 日本化学会，錯体化学会，有機合成化学協会，ケイ素化学協会，近畿化学協会 |
| 論文 |
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