自由外出マスク:ロックダウン代替手段としてのPAPR for everyoneコンセプト
情報端末機能を備えた自由外出マスクのある風景

藤井研究室では、計測工学を応用した様々な技術開発に取り組んでいます。
第一の課題は、光波干渉計と浮上質量を利用した、力の超精密計測法として提案している浮上質量法(LMM)です。LMMを応用して、力センサの動的校正法・動的誤差補正法、超精密材料試験機、マイクロフォースの高精度測定法などを開発してきています。また、宇宙ステーションなどのマイクログラビティ環境下で動作する質量測定器、宇宙飛行士用の体質量測定器(宇宙用の体重計)などの研究開発に取り組んでいます。
第二の課題は、安全・安心な地域社会の実現のための防犯カメラシステムとして提案しているe自警ネットワークの研究・開発及び啓発・普及活動です。本研究では、画像の暗号化保存により、プライバシー保護の徹底を可能とするシステムを提案・開発し、製品化もされています。近年では、防犯カメラとしても機能するドアホンや、防犯カメラのネットワーク対応とプライバシーの保護の両立に関して、研究開発および社会実験を行っています.

教授 藤井 雄作 FUJII yusaku
研究キーワード https://fglab.mst.st.gunma-u.ac.jp/
研究分野 流体工学電気電子工学船舶海洋工学人間医工学
主な研究テーマ
  • 自由外出マスク,COVID-19感染制御
  • e自警ネットワーク
  • 精密計測
研究概要

新型コロナ感染症対策の決め手として,自由外出マスクの研究開発に取り組んでいる.これまでに,以下を達成してきている.
①ウイルスを100.0%遮蔽するヘルメット型一体型マスク「自由外出マスク」を開発した.
②「自由外出マスク」を全国民に配布し,必要な装着率を設定することにより,感染拡大を,何時でも,確実に,速やかに収束させる能力を有する社会を構築できる可能性を示した.

提供できる技術 ・応用分野

[1] 自由外出マスクの設計情報,[2] 自由外出マスクの応用事例:デスク回り空気浄化テント,災害用空気浄化テント,ベビーカー空気浄化フード,航空機座席周り空気浄化フード保護,[3] e自警ネットカメラシステム,[4] 宇宙ステーション用質量測定器,[5] 光波干渉計測定技術

主要な所属学会

e自警ネットワーク研究会

論文
  • “An Engineering Alternative to Lockdown During COVID-19 and Other Airborne Infectious Disease Pandemics: Feasibility Study”, JMIR Biomedical Engineering, Vol.9, 2024. 
  • “Examination of the requirements for powered air-purifying respirator (PAPR) utilization as an alternative to lockdown”, Scientific Reports, Vol.15, 1217, 2025.
  • “Verifiable record of AI output for privacy protection: public space watched by AI-connected cameras as a target example”, AI & Society (2024).
最終更新日: