
当研究室では、主に3つのことを研究しています。
1.ウイルスの形態形成
微生物のウイルスであるファージを使ったタンパク質集合研究の重要な結論の一つは、ウイルスの粒子ができあがるまでのパーツが集まる順序が決まっている、ということです。つまり、ファージの体は部品であるタンパク質がそろうと、おもちゃの合体ロボットが「変形」・「合体」するような感じで自然に組み立てられます。この仕組みを利用すれば部品さえ作ってしまえば勝手に組み上がってくれる(組み立てる必要がない)ナノマシンが作ることができるのです。その仕組みを研究します。
2.受容体の機能解析
Gタンパク質共役受容体は細胞膜上にあって、ホルモンや神経伝達物質と反応します。このGタンパク質共役受容体に結合して薬理活性を示す物質を探し出して、将来的に新しい薬の開発に繋がるような研究を目指しています。
3.カイコによる有用タンパク質生産
日本でトランスジェニックカイコを作出する技術が開発されたことで、カイコの産業利用についてさまざまな可能性がでてきました。トランスジェニックカイコから生糸以外の産物を得られるようにすることで、遺伝子のことを勉強した若い群馬大学卒業生とカイコの飼育に習熟している高齢者が一緒に働けるような環境を実現することを目指しています。
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研究キーワード | 受容体,自己組織化,バイオナノマシン,ウイルス,遺伝子組換えカイコ |
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研究分野 | 分子生物学細胞生物学薬学 |
主な研究テーマ |
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研究概要 | 細胞の表面にありホルモンや神経伝達物質と結合する受容体の機能解析を行い,それに結合する新しい化合物を同定することにより新しい医薬品の開発を行う。また,タンパク質の分子集合や自己組織化過程を理解してそれを応用した新規材料の開発につなげる研究を行う。そのためにウイルスのような数十から数百ナノメートルのタンパク質複合体を研究に用いている。地域と連携し遺伝子組換えカイコによる有用物質生産を行う。 |
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提供できる技術 ・応用分野 | 遺伝子解析,有用タンパク質の大量生産,新規薬理活性物質の探索 |
主要な所属学会 | 日本生化学会,日本生物物理学会,日本分子生物学会,ファージ研究会 |
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メディア情報 |
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